国土交通省 四国地方整備局様 SNS情報発信サポート・投稿コンテンツ制作
四国地方整備局様は、四国の河川や道路、港湾・空港、まちづくりなど、インフラ整備や維持管理を通じて四国の活力ある地域づくりを行っています。その事業を一般の方に知ってもらうため、SNSや現場見学会など広報活動に力を入れてきました。また、採用の広報活動としてInstagramも積極的に活用しています。しかし、一般の方からいわゆる「役所的な堅いイメージ」を持たれていると感じており、親しみを持ってもらえるような情報発信のあり方について模索していました。ゴーフィールドは四国地方整備局様発注のSNS運営補助作業を受注し、解決につながる具体的な施策や情報発信サポートを提案しました。
【提案内容】
- SNSのターゲットや投稿テーマ掘り起こしのためのワークショップ
- Instagram グリッド投稿画像作成
- Instagram 投稿テンプレート 10種作成
- Instagram リール動画作成
- Instagram ハイライト用画像 5点作成
- SNS投稿に関するアドバイス資料作成
1.ターゲットや投稿テーマ掘り起こしのためのワークショップ
四国地方整備局様は、Facebook、X、InstagramなどのSNSを運用。ご担当者様は投稿のネタ探しに困る、投稿が単調になってしまうといった悩みを抱えていました。ほかの企業でもSNSは担当者に負担が偏ってしまい、組織全体でターゲットや発信すべき内容の共有がされていないといった状況は起こりがちです。長期的なSNS運用を見据え、ターゲットと投稿内容の掘り起こしのためのワークショップを行うことを提案しました。
ワークショップにはSNSご担当者様だけでなく、さまざま部署から13名の方に参加いただきました。まずはじめに、各SNSについて「だれに向けて発信したいか」というターゲットの掘り起こしを行いました。
続いて、採用情報に活用しているInstagramで「何を伝えたいか」という投稿のネタ出しを行いました。さまざまな部署の方に参加いただいたことで、リクルート情報だけでなく、四国地方整備局の現場の魅力や事業紹介など幅広い意見が集まりました。それらをグループごとに発表してもらい、投稿のネタとなるアイデアを全体で共有しました。また、これらの意見は、投稿案を作成する際のアイデア集として整理し、後々活用できるようにしています。
2.Instagram グリッド投稿画像作成
グリッド投稿はInstagramのプロフィール画面上で画像を合体させることで、インパクトを与えられるという特徴があります。四国地方整備局様にとっては、これまでのInstagramの投稿からガラッと変化をする、区切りとして活用したいという思いがありました。
また、ゴーフィールドのメンバーもワークショップを通して「官公庁」という堅いイメージから、四国地方整備局様の柔軟性のある組織力、インフラへの愛着、責任感、職員の方々の生き生きとした様子を感じていました。その印象をユーザーにも感じてもらえるよう、組織の柔らかさや仕事の楽しさを表現しました。仕事のスケール感が伝わるよう写真の使い方も工夫をしています。
デザインはその後、ゴーフィールドで制作を担当した、四国地方整備局様の現場見学ランディングページ「現場へ行こう」にも反映し、統一感を持たせました。
3.Instagram 投稿テンプレート 10種作成
ワークショップでの意見に基づき投稿テーマを10種類に整理。テーマは「職場あるある」「職員インタビュー」「就活お役立ち情報」「イベント情報」「リアル現場」など多岐にわたりました。各テーマでの実際の投稿内容を想定した上で、投稿テンプレートをデザイン。テーマごとに個性を出しつつも、テンプレートが並んだときに統一感があるようにトンマナを揃えています。
1つのテーマにつき、【写真+テキスト】のテンプレートを複数枚用意。
たとえば、「リアル現場」はダイナミックな現場を写真で見せられるように、災害・防災情報はテキストだけのテンプレートを作成するなど、情報によってテンプレートを調整しています。
4.Instagram リール動画作成
災害の注意を呼びかけるリール動画と採用リール動画を作成しました。
災害の注意を呼びかけるリール動画
四国地方整備局様はインフラ整備のほか、道路にまつわる気象情報や河川氾濫の注意喚起など災害サポートも業務範囲に含みます。災害情報は、「注意の呼びかけ」から「緊急情報」までいくつかの段階があります。その段階に応じてリール動画を制作しました。
「注意の呼びかけ」は、ユーザーに注意換気を促しつつも怖い印象をあたえないようにリアルな写真は使用せずに、イラストで親しみを出しました。
一方、緊急情報は、黄色地に黒や赤の文字を表示し、危険性を強調しました。リール動画の最後は四国地方整備局防災グループのウェブページの最新情報へと誘導しています。
採用リール動画
インパクトのある巨大な構造物を映像に盛り込み、四国地方整備局様の仕事のスケール感や社会貢献、やりがいを表現。後半には当プロジェクトでのワークショップの様子を入れて職場の和やかな雰囲気も伝えました。
5.Instagram ハイライト用画像 5点作成
Instagramのプロフィール画面に表示するハイライト画像を作成しました。表示エリアが小さいため、視認性を重視し、目に入ったときに認識しやすいイラストにしました。
投稿テンプレートのデザインと合わせて、やわらかな雰囲気のイラストと色味にしています。
6.SNS投稿に関するアドバイス資料作成
Facebook、X、Instagram、LINEなど各SNSの特性、SNS運用ポイントや文章の書き方、撮影方法をまとめたアドバイス資料を作成。あわせて、四国地方整備局様の各SNSのプロフィール文案を作成しました。
また、四国地方整備局様はXを災害情報の発信に使用しているため、Xが凍結した場合の情報発信の代替策について危惧していました。実際にほかの自治体でXが凍結されたという事例もあります。その対策として、Instagramのストーリーズとフィード・リール投稿を組み合わせた発信方法を提案しました。
当プロジェクトでは、四国地方整備局様が日頃から課題に感じていることを聞き取り、それに対する具体的な解決策を提案しました。今回のSNS情報発信サポートやコンテンツ制作が、四国地方整備局様の効果的な情報発信や採用のお問い合わせの増加につながればうれしく思います。