善通寺市様 空海NAVI 観光プロモーション
善通寺市様の観光協会オフィシャルサイト 空海NAVIにおいて、2021年度に2つのモデルコースと2つのアート系のコンテンツを制作しました。
香川県善通寺市は、弘法大師空海の生誕地で日本遺産「四国八十八箇所霊場」の総本山善通寺を中心に門前町が広がる、歴史と文化があふれる街です。
最近は学生や若い世代による黒板アートの取り組みが話題になっていました。
空海NAVIは善通寺市の社寺、観光スポット、公園、特産品といった情報を網羅していますが、新しい取り組みが発信できていないことが課題でした。若い世代にも刺さる切り口で、ウェブサイトのコンテンツを充実させたいとご相談いただきました。
2021年度に制作したモデルコースとコンテンツ
コンテンツの事前設計を入念に
観光サイトを制作するときは「地元で想いを持って活動している方の話をお聞きして、視点をとり入れること」が大切だとゴーフィールドの宮井は考えます。
空海NAVIのモデルコースやコンテンツの検討では、善通寺市商工観光課の皆さん、地域おこし協力隊の日高さん、宮田さん、中川さん、臼井さんの4人に参加してもらい、善通寺市の素材の再発掘を行いました。
地域おこし協力隊から得た、地元ならではの情報をもとに、ウェブサイト上で魅力的に発信する方法を提案しました。
ワークショップで観光の魅力をさらに深掘り
まず、地域おこし協力隊と善通寺市の担当者様とゴーフィールドが集まり、ワークショプで善通寺市のおすすめスポットを書き出しました。
観光客にもよく知られた「定番」スポットと地元ならではの「知られざる」スポットとの両面から聞き出すことにより、幅広い情報を得られるように工夫。さらに、各スポットで魅力を感じる点を互いに意見交換しながら深めました。
ワークショプで深掘りした情報はスポットの選定や紹介文に活かしています。
アート作品のウェブ化は情報蓄積にも有効【善通寺市を描く絵画展】
「善通寺市を描く絵画展」は、偕行社で開催された市民の絵画展をウェブ化したコンテンツです。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で絵画展は短期間での実施となり、会場に来られなかった方も多くいました。展示会終了後も美術館を巡るように作品を閲覧できる、ウェブコンテンツを目指しました。
サイト制作にあたり、作品一枚一枚を撮影。作品に影がかからないように撮影に適した場所をロケハンで調査し、本番撮影を実施しました。画質のクオリティにもこだわっています。
作品一覧から一点をクリックすると、拡大画像が表示されます。パソコンの場合はマウスオンしたまま動かすと、スマートフォンの場合は2本の指で操作すると、さらに画像が拡大できます。また、作品画像を左右にスライドすると次の作品をスムーズに閲覧することができます。
偕行社の雰囲気とともに作品を鑑賞できる動画も制作しました。
地域の作品展の新しい開催方法として期待が高まっています。
着物姿のモデルが映える和のデザイン【見る 聴く 探す 四国霊場 七ヶ所まいり】
「見る 聴く 探す 四国霊場 七ヶ所まいり」のモデルコースは、香川・四国のいいものを発信する情報誌「IKUNAS(イクナス)」とのコラボレーション企画。
冊子版の「七ヶ所まいり遊歩帳」のウェブ版として位置づけられています。
「七ヶ所まいり」は四国霊場八十八ヶ所霊場の全てを巡拝することが難しい人に、一日で巡拝できる遍路コースとして江戸時代から親しまれてきました。
冊子版はお寺や昔の遍路の様子をやわらかなイラストで表現。
一方、ウェブ版は写真をメインに構成しました。地域おこし協力隊の日高さんが撮影を担当。モデルを起用し、イラストでは表現できない魅力を色鮮やかな写真で表現してくれました。
デザインはゴーフィールドの佐藤が担当。若い世代にも受け入れられるような和モダンのデザインにまとめました。
単調になりがちな写真もトリミングとInstagramのようなカットを組み合わせてテンポ感を出しています。
住民との日頃の交流を活かしたグルメ取材【善通寺を味わう】
モデルコース「善通寺を味わう」は、既存サイトでもアクセス数の高い、食情報に特化したページです。ワークショップの結果からセレクトしたカフェや老舗喫茶店、テイクアウトのスイーツ店などを紹介しています。
食情報ではメニュー、店舗の雰囲気、そしてお店のスタッフの顔写真が重要です。撮影は地域おこし協力隊の中川さん、臼井さんが担当。日頃から地元の人やお店と付き合いがある2人だからこそ、お店の厨房にも入り、様々な角度から撮影を行うことができました。
サイトを見ながら巡るコンテンツ【まちなか黒板アート事業】
善通寺市は2019年から「まちなか黒板アート事業」に取り組んでいます。市内に西日本有数の黒板メーカーがあることがきっかけ。黒板をキャンパスに描かれたアート作品が街中に常設展示されています。その作品をウェブサイト上で鑑賞できる「まちなか黒板アート事業」コンテンツを制作しました。
様々なサイズの作品がランダムなカード型に並ぶデザインが特徴で、作品画像をクリックすると詳細ページ遷移します。
詳細ページのGoogle Mapsで見たい作品の場所をチェックしながら巡れる、リアル展示とウェブ展示を組み合わせた仕掛け。紹介する作家コメントで作品をより深く味わうことができます。
2023年に空海1250年祭を控える善通寺市様は、今後も観光プロモーションに力を入れていく予定。空海NAVIが善通寺市の魅力発信に寄与できることを願っています。