丸亀市様 まるがめせとうち島旅ノート
丸亀市様 まるがめせとうち島旅ノートのホームページを制作しました。
本州と四国の間にある備讃瀬戸の海域には、大小28の島々からなる塩飽諸島(しわくしょとう)があります。香川県丸亀市に所属する本島・牛島・広島・手島・小手島の5島を魅力がつまった「まるがめせとうち島旅ノート」。島の人から見どころを聞き取り、5島を歩いて取材。島の空気感を包み込んだようなデザインに仕上がりました。
ゆったりとした癒やしの雰囲気を伝えたい
香川県内にある直島や小豆島と比べると、観光資源が多くはない丸亀市の5島。しかしそのことによって、ゆったりとした島特有の風景や文化を今に引き継いでいるのです。
自然体の島の魅力を伝えたい、そのためには島の人だけが知っている島の魅力の掘り起こしが必要でした。
そこで島に住む27人の方に事前にアンケートを取り、情報を集めました。
「島一番の風景」「島の自慢」「島で行くべきポイント」「幸せを感じる瞬間」の質問には、「心経山からの見晴らし」「新在家から見る瀬戸大橋」といった具体的な風景や、四季折々の花や旬の魚のこと、ゆっくり流れる時間、そして島の温かい人のことが書かれていました。
アンケートをもとにご担当者様と掲載するスポットを決め、地図に落とし込み、取材に挑みました。
5島すべての島を取材。肌で感じたことをデザインへ
丸亀市のご担当者様、カメラマン、GOFIELDでチームを組み、10~11月にかけて5島を巡りました。カメラマンには瀬戸内の島々の風景を撮影し、デザイナーとしても活躍しているゆうさかなさんに依頼。ご自身の取材経験からインタビューアーの提案をしてくれたり、島の見どころも教えてくれました。
訪ねてみると5島5色。
昔ながらの町屋が軒を連ねるまち並み保存地区、丸い小石がコロコロと音を奏でる海岸、秋になると現れる湿原、猫が集うのんびりした港、島特産の唐辛子・香川本鷹の畑、樹齢450年もの大きなモッコクの木。色んな表情を見せてくれる島に取材チームもすっかり魅了されていました。
行きと帰りの船便が限られている中での取材は時間との勝負でしたが、島の人たちが案内してくれ効率よく巡ることができました。
季節がら撮影できないシーンはゆうさかなさんが撮りためた瀬戸内の写真の中から提供いただき、丸亀市様も取材日以外に島に何度も行き、イベントや飲食店を撮影してくれました。
そうして島の素敵な風景が集まったのです。
移住者情報のインタビューはIターンの方やUターンの方、島生まれ島育ちの方を色んなタイプを対象に。それぞれの暮らしや仕事、人との関わりは島の風景と重なり、9つの物語が生まれました。
ゆったりとした島旅にふさわしい「余白」のデザイン
島旅をゆったり楽しむ大人世代に向けて落ち着いたデザインを提案しました。
通常なら画面いっぱいに表示するメインビジュアルですが、額縁のような余白を作り、ゆとりを持たせました。額縁のなかを島の風景がまるで絵のように流れています。
また、塩飽諸島のことを知らない方も多いことから、トップページに「塩飽諸島」の由来と地図を掲載しています。背景の色味も彩度を低くした落ち着いたブルーで統一しました。
その下には観光の「島情報」と、島での暮らし「移住者情報」の2つのメニューを表示。
島情報は「カテゴリー」と「エリア」の2つから絞り込みができ、目当てのスポットも探しやすくなっています。
「島情報」の詳細ページはブログ機能(CMS:content management system 簡易更新システム)を導入し、ご担当者様が新しいスポットを追加しやすいようにしました。スポットが増えるとホームページに情報が蓄積されてSEO(検索エンジン最適化)につながります。
また、詳細ページをFacebookなどでシェアすればそのまま情報発信ができるように、スポットの住所・連絡先・営業時間・定休日・地図・内容を1件1件丁寧に記載しています。
島の人たちとの日頃のつながりが取材を支えてくれました
丸亀市のご担当者様は日頃から島に足を運び、島の人たちや移住者のサポートをしています。
ホームページの制作においても丸亀市様が取材先への依頼と日程調整を行ってくれたため、スムーズに取材をすることができました。
瀬戸内国際芸術祭2019が4月26日に開幕し、丸亀市の本島も秋会期(9月28日~11月4日)の会場として注目が集まると予想されます。
まるがめせとうち島旅ノートが本島・牛島・広島・手島・小手島を巡るウェブガイドブックとして役立てればうれしいです。
>Photo by ゆうさかな(物語を届けるしごと)、GOFIELD
2022年2月 フォトジェニックなモデルコースを追加
島々のレトロな街並みやSNS映えする自然、話題のカフェなどを散策するモデルコースを作成しました。モデルは丸亀市様の職員の方に協力いただき、本島と広島で撮影を行いました。
「お気に入りの島色を見つける」をテーマに、各撮影スポットのカラーやプロカメラマンによる撮影ポイントを紹介しています。ページ内にはインスタグラムのデザインを取り入れ、投稿のイメージがしやすいようにしています。