株式会社マキタ様 採用サイト
株式会社マキタ様の採用サイトをリニューアルしました。
マキタ様は小型外航船エンジン(全長100~200m級の貨物船に搭載)市場で、世界トップシェア(40%)を誇る船舶エンジンメーカーです。世界物流の90%以上は船が担っており、エンジンは物流を支える礎として重要度が高まっています。
採用が急務となる中、新型コロナウイルス感染症の影響で対面での説明会や工場見学などが行えないなど、マキタ様は採用活動に課題を感じていました。
求職者が会社を訪問しなくとも、働く環境やエンジンのスケール感を身近に感じられるように採用サイトを強化したいと、マキタ様はリニューアルを決めました。
学生や求職者の知りたい情報を提供できる採用サイトに
マキタ様への就職希望者は、香川県や四国からの学生が多くを占めています。
県内のメーカー企業と競合することが多いため、いかに違いを出せるかが採用サイトの成功のカギと考えました。
即戦力となる中途採用にも力を入れるため、中途採用向けの情報の充実も検討。
また、香川県で働くよさやワークライフバランスを重視した会社の風土を伝えることも採用サイトの方針となりました。
目指したのは「求職者ファーストのコンテンツづくり」です。
【採用サイトの方針】
- 訪問せずに働く姿がイメージできるような採用サイト
- 中途採用向けの情報充実
- 図やイラストを使った掲載情報の見える化
- ウェブザインの最新化
マキタ様の魅力を多角的に引き出す充実コンテンツ
リニューアルの始めに採用サイトのキャッチコピーを検討して、リニューアルの軸としました。
「『ケタ違い』を造る。」というキャッチコピーには、3階建てのビルに匹敵するほどの大きなエンジンに挑むマキタ様の熱い思いが込められています。
【制作したコンテンツ】
- データで見るマキタ
- キーワードで知るマキタ
- 3分で知るマキタ
- 360度バーチャル会社見学
- 「ケタ違い」への挑戦(クロストーク)
- マキタで働く人(先輩メッセージ)
- 中途入社社員のホンネ
これらのコンテンツから一部をご紹介しましょう。
キーワードで知るマキタ
「キーワードで知るマキタ」は、マキタ様の強みや特徴を20のキーワードで伝えるページです。
一人一人違った価値観を持つ求職者に対して、多様なキーワードから共感を与えることが目的です。
カード型に表示されたキーワードをクリックすると、その詳しい情報を見ることができます。
キーワードの掘り起こしは、各部署から約20人に集まってもらい、4つのグループに分かれてワークショップ形式で行いました。
各自が思いつくキーワードをふせんに書き出して、類似するキーワードで分類。その後、2人ペアとなり、キーワードの詳細を掘り下げました。
日頃から社員さん同士も和気あいあいとしているマキタ様は、ワークショップでそのコミュニケーション力を発揮。「20のキーワード」に対して、50のキーワードが集まりました。その中から、「仕事」「社風」「ワークライフバランス」「香川のよさ」といった視点からバランスよく20のキーワードをセレクトしました。
360度バーチャル会社見学
「360度バーチャル会社見学」は、普段は見学のできない工場や新社屋をバーチャルで体験することができるコンテンツです。
天井の高い工場の撮影の際は、安全に十分配慮した上で、カメラマンが高所作業車に乗り、360度の画像の撮影を行いました。画質のクオリティにこだわり静止画での360度撮影としています。
新社屋は撮影直前の2022年5月に完成。フリーアドレスの自由な空間や明るい打ち合わせスペースなど、新しい働く環境のアピールにもつながっています。
クロストーク
「クロストーク」は、マキタ様が未来に向けて取り組む最新情報を紹介するコンテンツです。
「脱炭素化の時代にエンジンはどうなるの?」「エンジン業界のDX、IoT化は?」
求職者が気になる2つのテーマについて、それぞれ関連する4部署の社員が語り合いました。
クロストークは下準備が大切です。話の流れの筋書を立てておき、誰に何を語ってもらうか役割分担をあらかじめ明確にしておきました。インタビュー当日は、参加者が互いの発言を受けて話題を広げながらも、みんながバランスよく話せるようにファシリテーターが導いています。ページデザインでは、発言者のアイコンを付けて対話している雰囲気を表現しています。
公開後の情報発信をサポート
サイト公開後の情報発信に向けてブログ・SNS講座を2回開催しました。
1回目の講座では、情報発信の目的やターゲットを改めて明確化しました。さらにコンセプトワーク(マンダラチャート)で情報発信の大目標を設定し、発信する具体的なテーマを深掘りしました。
2回目の講座では、高松市役所情報発信アドバイザーを務めるデザイナーでフォトグラファーのゆうさかなさんを講師に招き、情報発信のポイントや工場の撮影方法を学びました。
当初、マキタ様はSNSをメインに情報発信を行う想定でしたが、サイトに情報を蓄積することの重要性を認識して情報発信の方針を再検討。ストック型の情報発信であるブログと、フロー型の情報発信であるSNSを連携して、より効果的な情報発信を推進しています。
マキタ様とともに作ることを大切に
採用サイト制作の上で最も大切にしたことは、現場に行き、目で確かめ、担当者様と一緒にマキタ様のよさを引き出せるコンテンツを考えること。
たとえば、「データで見るマキタ」や「中途入社社員のホンネ」は社員の皆さんにアンケートを取り、現場のリアルな声を集めています。また、「マキタで働く人」は8人の社員さんにオンラインでインタビューを行って、原稿を作成しています。
本プロジェクトに使用する写真は2人のカメラマンが担当し、撮影は6回にのぼりました。
「ゴーフィールドに任せてよかった」「安心して進められた」「一緒に制作できて楽しかった」
ご担当者様にそう感じてもらえるよう、一つ一つのコンテンツを話し合いながら、ベストな方法を提案してきました。
「ゴーフィールドじゃないとできない」体験をこれからもお客様に提供し続けていきたいと思います。